「放送システム」とは、エリアワンセグにおける放送コンテンツ生成と運行の自動化を目的としたシステム群です。「スイッチャー制御システム」、「テロッパー」と、それら両システムを制御する「Moji3」によって構成されています。
所定のサーバから取得した情報を元に、緊急速報やL字テロップなどの生成と映像切り替えを自動で行うことによって放送を運行します。
「放送システム」において情報の自動取得と、「スイッチャー制御システム」と「テロッパー」の両システムの制御を担うものとして「Moji3」というシステムを開発しました。放送に用いる情報の取得のほか、メインの放送やテロップ挿入のスケジュールを内部で管理しており、連携する両システムに対して適切に制御命令を与えて、放送運行を管理します。放送禁止用語のチェッカーを実装しているため、不適切な内容が放送されることを防ぎます。

テロッパーはMoji3から提供されたデータを用いて、L字テロップ・速報・投稿システムによる投稿情報を映像として描画します。HD-SDIで信号を出力しているのでスイッチャーの他、放送映像機器での処理が容易となります。
1度テンプレートを作成すれば、後はデータを受け取るだけで自動的に映像が生成できるので、自動化に際し、非常に重要なシステムとなります。
スイッチャとは入力された映像を切り替えたり、エフェクトがついた映像を生成するハードウェアで、放送の運行に使われます。しかし、映像の切り替えや合成のたびに操作が必要となるので、即時対応を求めるなら、常時、オペレータの配置が不可欠となります。
そこで、人が行うところの一連の操作をコマンドとしてあらかじめ用意しておき、【自動】かつ【無人】でスイッチャ操作を行う制御システムを開発しました。これがスイッチャ制御システムです。
コマンドを送信するだけで本システムが一連の全て動作を肩代わりします。

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